テックファームが考える
システム開発業界の未来

2026年03月23日

ABM戦略に加えてテックファーム社が考える「システム開発業界の今後」についてもお伺いしました。業界は違えど、今後の市場の動向やビジネス機会を踏まえた変化対応について学ぶことが多かったため、紹介させて頂きます。


テックファームが目指す「共創型開発会社」としてのABM戦略については以下のページもご覧ください
作る会社ではなく、何を作るべきかから一緒に考える会社に。
テックファームが目指す「共創型開発会社」としてのABM戦略

システム開発業界の課題と今後

システム開発業界全体の課題って、御社から見て何だと思いますか?

(テックファーム)
「開発費に見合った価値を出せなくなっていく」
という危機感を持っています。

受託開発は「人が動いた時間=コスト」です。
人件費はどんどん上がっているので、企業側から見ると「払っている金額以上の価値が本当に返ってきているのか?」という疑問が出やすくなっていると思います。
そこにAIが登場し、「人の手で書いていたコードのかなりの割合が自動化される」世界になってきている。

そうなると、一人月で作れるものの総量が一気に増えるので、従来型の「人月で積み上げる開発」は、採算が合いづらくなってくるはずです。
SESモデルもそうで、たとえば一人100万円でエンジニアを仕入れたとして、その100万円分の価値を安定して出し続けるって、どんどん難しくなっている気がします。

システム開発業界全体の課題って、御社から見て何だと思いますか?

AI時代における開発会社の役割

AIによって「作る」という価値の一部は代替されていくことが予想されます。
システム開発会社の提供価値をどのように変化すると考えていますか?

(テックファーム)
当面は、「どう活用するかを設計するところ」に価値がある
と思っています。
生成AIをそのまま使うだけだと、「なんとなく便利」「なんとなく効率化されている気がする」で止まりがちですが、それを業務のどこに組み込むのか、どこを自動化するのか、どういうアウトプットを作るのか、まで落とし込むのは簡単ではありません。

企業単体で、そこまで設計して使いこなすのは、現時点ではまだハードルが高いと思います。
その“設計と実装”を一緒にやるパートナーとしての役割が、しばらくは続くと考えています。

「内製化の波」と「わざわざ外部に頼む理由」

システム開発においては内製化も進んでいて、グループ内SIerも増えています

(テックファーム)
ツールやノーコードの進化もあって、「最初から全部スクラッチで作る」というケースは確実に減っていくと思います。ドラッグ&ドロップでそこそこのアプリケーションが作れてしまう世界になってきているので、開発会社の“数”としては減っていくのではないか、と感じます。

一方で、SaaSを自社開発しているような会社は、大きな開発部隊を抱えていますし、ある程度自社プロダクトが落ち着いてくると、余力で他社の開発も受け始める、みたいな動きも出てきています。

そういう意味で、開発リソースが企業内に取り込まれていく流れは確かにあると思います。
その中で、「わざわざ外に頼む理由」を提供できていないシステム開発会社は、生き残りが厳しくなっていくだろうという感覚はあります。

お客様との「理想の関係」について考える

お客様とシステム開発会社の関係はどのように変化していくと考えていますか

(テックファーム)
キーワードは「お客様のリソースをどう生かすか」
だと思っています。
お客様の中にもエンジニアがいて、その方たちが開発・実装する領域は当然あります。しかしそこだけではうまく回り切らないから、当社に声がかかるケースが多いんですね。
そこで我々が、その人たちが活躍しやすいように不足部分を補ってあげて、「ここから先は社内だけで運用できますよね」という状態まで一緒に持っていく。

「作って終わり」というよりは、「次から同じようなことを自分たちで再現できるようになる」ところまでをゴールにする。そういうアウトプットを目指さないと、価値提供が難しくなっていくと思っています。

お客様と関係性構築するために意識していることはありますか

(テックファーム)
「目的の共通化」です。
これが達成できた瞬間に関係性が一気に深まる感じがあります。
最初は「発注者」と「受注者」という関係から始まりますが、担当者同士が同じ目線で動き始めて、プロジェクトチーム同士が「このプロジェクトをうまく成功させようね」というユニットとして動き始めることが大切だと思います。
さらに、会社と会社というレベルにおいても、「こういう関係で長くやっていきましょう」と話ができるようになると、すごくいい関係だなと感じます。

段階的にいうと、
1.「言ったことはちゃんと作ってくれるよね」
2.「言ったこと以上の解釈で、より良いアウトプットを出してくれるよね」
3.「困ったときに一緒に考えてくれる会社だよね」

という期待値を一つずつ超えていくと、「パートナー」と呼べるような関係になると考えています。

お客様と関係性構築するために意識していることはありますか

お客様にお願いしていること

テックファームが価値発揮をするために、お客様に「求めていること」はありますか

(テックファーム)
あります。いちばんお願いしたいことは、「目的と目標の明確化」です。
「こういうことを成し遂げたいです」と、ビジネスゴールを明確にしていだたけると、我々も動きやすくなります。

機能一覧を事細かに出していただくよりも、このプロジェクトで「何を達成したいのか」とか「どんなKPIを見ているのか」を共有していただく方がずっと重要です。
そこさえあれば、こちらで必要な最小限のMVP(Minimum Viable Product)を組み立ててご提案できますので。

目標や目的感、制限事項を明確にしていただければ、課題設定やビジネス上の優先順位決めなどを含めた、要件定義の前段階の「要求整理」をお手伝いできます。

目指していること : 属人化したシステムを“ポータブル”にする

テックファームの今後のビジョンについて教えて下さい。

当社が目指しているのは、「この人がいなくなったらシステム止まります」という状態をなくすことです。
AI活用の取り組みもその一つです。
システムに関わる知見をAI側にもたっぷり持たせておいて、「知識が人からAIにある程度移っている状態」をつくる。そうすることで、ナレッジを“ポータブル”にしていきたい、という思いがあります。

システム開発を我々に委託いただく場合でも、お客様側の開発担当の方は必ずいらっしゃるので、その人たちがAIを使って自走できるような「使い方のノウハウ」「品質を担保するためのやり方」みたいなところもセットで支援していきたいです。

共通ニーズや課題に対して提供できるサービスを

今目指していることは、お客様の“共通のニーズ”や“共通の課題”に対して提供できるサービスモデルをつくることです。システム引継ぎ・リプレイスサービス「レスキューテック」はその一例です。

ただ、スタンスとして、「お客様に合わせてカスタマイズして付き合います」という根っこの部分は変えるつもりはありません。そこが当社の提供価値の根幹ですので。



テックファームが目指す「共創型開発会社」としてのABM戦略については以下のページもご覧ください
作る会社ではなく、何を作るべきかから一緒に考える会社に。
テックファームが目指す「共創型開発会社」としてのABM戦略


事例企業紹介

社名
テックファーム株式会社
事業内容
業務支援向けシステムソリューションの開発・運用・保守/スマホ、タブレットやPC等インターネットを活用したマーケティング/ソリューションの開発・運用・保守/システム・サービスコンサルティング/サーバ・ネットワークインテグレーション/自社プロダクトの開発及びサービス提供/モバイル広告
従業員数
276名
ウェブサイト
https://www.techfirm.co.jp/