ホワイトペーパー制作の標準メソッド ~フェーズ①:期待感の醸成~
ホワイトペーパーの制作でお困りではありませんか?
・マーケティング目的に応じたホワイトペーパーを制作したい
・1つの商材で複数のホワイトペーパーを制作したい
上記のようなお困りごとがございましたら、ターゲットメディアへ相談してみませんか?
ターゲットメディアでは、業種・業態問わず、様々なBtoB企業様のホワイトペーパー制作をサポートしています。
新規のリード獲得や潜在顧客の掘り起しに効果を発揮するホワイトペーパー制作を支援いたします。
詳細は以下サービスページをご覧ください。
本連載記事の目的・得られるノウハウ・活用法
「BtoBの購買担当者は、営業担当者とのファーストコンタクトの前に意思決定のプロセスを57%済ませている *」という調査結果があります。
これは、BtoBの購買担当者が何か製品・サービスを選定する際、まず各種メディア、Webサイト、イベントなどを通じて情報収集を行い、そこで良し悪しを半分以上判断しているということを意味しています。
つまり、自社の製品・サービスを選んでもらうためには、BtoBの購買担当者が最初に触れる情報=コンテンツを充実させる必要があるということです。
そこで今回は、ホワイトペーパーに焦点を当てて、高品質なホワイトペーパーを量産するための制作標準メソッドをご紹介したいと思います。
ホワイトペーパーの制作標準メソッドは、3つのフェーズ分かれており、記事も連載形式でまとめています。
第一回:フェーズ①期待感の醸成(本記事です)
第二回:フェーズ②共感の獲得
第三回:フェーズ③信頼の創造
ぜひ合わせてご覧ください。
*出典: The Digital evolution in B2B Marketing CEB Marketing Leadership Council
ホワイトペーパー制作を阻む3つの壁
BtoBビジネスにおけるコンテンツは、記事・動画・デモなど様々なものがありますが、ホワイトペーパーは、最も便利で有力なツールの一つです。
ホワイトペーパーを制作するメリット
・自社の知見やノウハウを様々なテーマでまとめることができる
・文章だけでなく、図・写真など、様々な表現方法を駆使することができる
・ダウンロードさせることで、見込み客の個人情報を取得することができる
・オンラインだけでなくイベントやセミナーでの配布など、オフラインでも活用可能
しかし、ホワイトペーパーがどんなに便利なマーケティングコンテンツだと分かっていても、自社で制作し続けるのは難易度が高いと考えるご担当者様も多いのではないでしょうか。
その理由は大きく分けて3つあります。①体系化の壁
自社の知見やノウハウはたくさんあるものの、それらを収集し整理した上で第三者に理解してもらえるように組み立てることが難しい②品質の壁
会社に制作ノウハウがなく、また発想力・文章力にも差があるため制作する人によってクオリティーが違ってくる。
また、制作担当者が変わるたびにトーンや”てにをは”、フォーマットなどもばらつきが出てしまう③制作工数の壁
様々なマーケティング施策を進めているため他の業務に忙しく、最も時間のかかる制作部分に人や時間を割くことができない
効率的なホワイトペーパー制作のために知っておくべき「標準メソッド」
上記のような壁にぶつかる原因は、社内にホワイトペーパー制作の標準メソッドがないことにあります。
共通した標準メソッドに沿って制作すれば、分散した知見やノウハウが整い、一定のクオリティが担保され効率的にホワイトペーパーを量産できるようになります。
上記は弊社が実際に使っているホワイトペーパー制作メソッドです。
今回の記事では、ホワイトペーパー制作における最初のフェーズとなる「期待感の醸成」について解説します。
期待感の醸成とは、まだ自社の製品・サービスを知らない潜在層へ、興味を喚起したり自分ごと化させたりするような“ファーストインプレッションを演出すること”を意味しています。
ホワイトペーパー制作メソッド①:テーマの決定
ホワイトペーパーのテーマを設定する上で最も大切なことは、ターゲットが自社の製品・サービスに現状興味・関心を持っていない「潜在層」であるということを認識しておくことです。
その上で、この潜在層に反応してもらうためには、ターゲットが持つ興味関心ごとや課題、目指していると想定できるビジョンを洗い出す必要があります。
そして、その中で自社の製品・サービスが解決できる領域をピックアップし、テーマとして設定します。
<テーマ事例>
例① ニュース性・新規性を示す
⇒●●の最新事情、新たなトレンド
例② ベネフィットを強調する
⇒徹底分析、成功法則
例③ 問題提起と解決示唆を行う
⇒3つの落とし穴
例④ 優良な事例を紹介する
⇒●●業界の先端事例3選
例⑤ 網羅性をアピールする
⇒入門書、完全ガイド
次に、構成(目次)を考えます。
構成は、“目的や問題提起→具体的な解説・ノウハウ→まとめ”と読みやすい流れで組み立てます。
この流れがスムーズでなければ、読み手にテーマやメッセージが伝わらず、行動喚起にも繋げられません。
何度も見直して構成に矛盾がないかを確認しましょう。
ホワイトペーパー制作メソッド②:タイトル・コピーの考案
タイトルは、ターゲットがそのホワイトペーパーをダウンロードするかしないか、読むか読まないかを判断する要因になります。
そのため、言葉の選び方一つ一つが大変重要になります。
時間をかけて考えたい項目です。
タイトルを考えるステップは3つあります。
STEP1:タイトルのブレスト
・何のためのホワイトペーパーか
・何を紹介するホワイトペーパーか
・どのような表現形式を用いたホワイトペーパーか
をポイントにしながら、タイトル案を出来る限り多く洗い出していきます。
STEP2:具体化・簡素化
絞り込んだタイトル案を磨き上げるために、下記の内容を再考案します。・数字などを用いてより具体的な表現にできないか
・トレンドキーワードを盛り込んでキャッチーな表現を追加できないか
・無駄なワードが盛り込まれていないか、簡素化できないか
STEP3:推敲(最終チェック)
決定したタイトルを少し時間を空けた後にもう一度見直し、下記の内容を確認します。・タイトルがホワイトペーパーの中身と乖離していないか
・ホワイトペーパーの中身より誇大したタイトルになっていないか
・競合他社が制作しているホワイトペーパーと被っていないか
・ぱっと見でどのようなテーマのホワイトペーパーが分かる表現になっているか
まとめ
今回は、BtoBビジネスの有力コンテンツであるホワイトペーパーについて、多くの会社が制作を足踏みする要因とそれを解決する標準メソッドをご紹介しました。
また、その中の第1フェーズである「期待感の醸成」について具体的なアクション方法を解説しました。・メソッド①
テーマの決定においては、ターゲットのことを知るということが大切・メソッド②
タイトルの決定においては、様々な側面からキーワードを洗い出し、磨き上げる作業が大切
次回は、第2フェーズである「共感の獲得」にスポットを当てて、調査結果の探し方とエビデンスの示し方を解説します。
- ホワイトペーパーの『制作方法』と『活用方法』
- デジタルマーケティングの一環でホワイトペーパーを制作し、活用する企業が増えていますが、一重に「ホワイトペーパー」と言っても、活用するシーンによって作るべき内容等は異なります。そこで本資料では、ホワイトペーパーの活用方法と制作方法についてご紹介いたします。
- BtoBマーケティングBPO編集部
- ターゲットメディアは、BtoBマーケティングに取り組む企業様に目的を達成するための「ノウハウ」と「実行リソース」をご提供しています。編集部ではBtoBマーケティングを実践する企業様向けに成功のヒントとなるお役立ち情報をお届けしています。