コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いとは

2023年03月30日
コンテンツマーケティングとコンテンツSEOはマーケティング施策の1つですが、同じではありません。マーケティング施策に取り組む以上、両施策の違いを押さえておくべき必要があります。

そこで今回の記事では、コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違いについて説明します。
目 次

コンテンツSEOとは

コンテンツSEOとは、検索ユーザーのニーズや課題に沿ったコンテンツを制作し、継続的に配信してGoogleやYahoo!といった検索エンジンの検索結果で上位に表示させる施策です。検索ユーザーとの接触機会を作り出すため、検索結果で上位表示させ、多くの流入数を狙います。

検索ユーザーが検索時に抱えているニーズや課題をくみ取り、解決するようなコンテンツを制作することが大切です。制作したコンテンツが上位表示され、多くの人に見られるようになれば、今までアプローチできていなかった顧客層を集客できる可能性があります。

コンテンツSEOについては以下資料でも解説しています。是非ご覧ください。


コンテンツマーケティングとは

コンテンツマーケティングとは、ユーザーのニーズや課題に沿った価値あるコンテンツを制作し、集客やリード獲得につなげるマーケティング施策です。

商品やサービスに対するニーズが「顕在化した顧客」に対するマーケティング施策と異なり、まだ必要性を感じていない「潜在客」に対して、有益なコンテンツを提供することにより、自社の製品やサービスが解決できることや提供価値を認知していくことを重視したマーケティング施策です。

コンテンツマーケティングにおいて行う施策は、コンテンツ制作から集客施策まで多岐にわたります。コンテンツマーケティングとは、一つの施策として捉えるのではなく、コンテンツを通じて将来顧客になる可能性の高い潜在客に定期接触を図りながら顧客に育成していくためのマーケティングの「方法論」として理解しておくことが良いでしょう。

以下の資料では、コンテンツマーケティングの実施を検討しているBtoB企業様向けにコンテンツマーケティングを成功させるための施策を解説しています。


コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違い

ここまではコンテンツSEOとコンテンツマーケティングについて説明してきましたが、コンテンツSEOとコンテンツマーケティングは何が違うのでしょうか。

よくコンテンツSEOとコンテンツマーケティングは混同されやすいため、この章ではBtoB分野におけるマーケティング目的と施策対象範囲の違いの観点から両施策の違いについて説明します。

マーケティング目的の違い

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングでは、マーケティング目的で違いがあります。

コンテンツSEOのマーケティング目的は、検索結果の上位表示による集客力の向上です。SEO対策をしたコンテンツが上位表示されることで、検索エンジン経由の流入数も多くなります。あくまで検索エンジン経由の流入数を増加させることを目的としているのがコンテンツSEOと言えます。

一方でコンテンツマーケティングの目的は、リード(見込客)の獲得です。BtoBマーケティングにおけるリード獲得には、お問合せ、サービス資料の請求、ホワイトペーパーのダウンロード、ウェビナーへの参加申込などが当てはまります。

施策の対象範囲の違い

コンテンツSEOとコンテンツマーケティングでは、施策の対象範囲も異なります。

コンテンツSEOにおける施策の対象範囲は、検索エンジンのみです。しかし、コンテンツマーケティングの施策対象は幅広く、コンテンツマーケティング施策で扱うコンテンツはメール、セミナー、ホワイトペーパーなどさまざまです。

もちろん、コンテンツマーケティング施策で扱うコンテンツの中にはSEO対策用の記事コンテンツも含まれます。そのため、コンテンツマーケティングの施策の1つとしてコンテンツSEOがあるといえます。

コンテンツマーケティング施策として重要性を増すコンテンツSEO

コンテンツSEOは、BtoB分野におけるコンテンツマーケティング施策として重要性を増しています。その背景として考えられる2つの要因について説明します。

BtoB企業の情報収集行動が大きく変化

1つ目は買い手側企業の情報収集行動が大きく変化している点です。コロナ禍前までは、買い手側企業の情報収集の中心は、接点を持つ営業担当者や展示会といったオフラインの場が主流でした。

しかし、新型コロナウイルスの影響で、展示会やセミナーによる情報収集の場が減少、リモートワークが増加したことで、ネット上での情報収集行動が中心となってきました。

現在、多くの買い手側企業は、営業担当者を呼んで話を聞く前に検索エンジンを通じて必要としている情報を探し出し、ある程度情報収集を終えているケースがほとんどです。時には、必要としている商品やサービス候補のリストアップも終えているケースもあります。

そのため、売り手側企業からすると検索エンジン上に発信している情報が表示されていなければ、検討候補に挙がることもできません。また、検索エンジンで表示されたとしても、誘導先のWebサイトに買い手企業が求める情報が不足していると、せっかく来訪してくれても離脱するということになってしまいます。

こうした変化に対して、検索エンジン対策と同時にユーザーニーズに即した情報提供を行うことができることからコンテンツSEOに取り組む企業が増加しているのです。

集客活動が広告だけに依存するリスク

2つ目の背景として、売り手側企業の広告費用が増加傾向にあることがあげられます。コロナ禍以降、マーケティングの重要性を認識する企業が増え、BtoBの広告市場も拡大傾向にあります。

広告は費用投資すれば集客やリード獲得といった効果を生み出すことができますが、広告を出さなくなるとその効果は止まってしまいます。これが、「広告は掛け捨て」と呼ばれている所以です。

広告施策を否定するわけではありませんが、「広告だけに集客を依存するリスク」があることを認識しておく必要があります。

コンテンツSEOが注目されている背景には、「広告に依存しない集客」施策であるという点です。良質なコンテンツを制作し続けることで、SEO対策という集客強化を図ることができるだけでなく、自社サイトの資産として蓄積していくことができるため、中長期的なマーケティング資産創りになるためです。

初めての企業は施策を絞り込んで始めよう

今回の記事では、コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの違いについて説明しました。コンテンツマーケティングにコンテンツSEOは重要です。ほかにもコンテンツマーケティングにはさまざまな種類がありますが、具体的にどのような施策から取り組めばよいのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

初めてコンテンツマーケティングに取り組む企業は、施策をコンテンツSEO、ホワイトペーパー、メールマーケティングの3つに絞り込んで実施することを当社では推奨しています。

当社が提供するBtoBマーケティングSTART UPでは、BtoB企業のコンテンツマーケティングに必要な「機能」と「実行リソース」を提供します。初めてコンテンツマーケティングに取り組む企業様を丁寧にサポートします。ご興味のある方は以下より資料をご請求下さい。

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このコラムを書いたライター
BtoBマーケティングBPO編集部
BtoBマーケティングBPO編集部
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