WordPress保守・運用代行の選び方|制作会社・保守専門業者・マネージドホスティングの違いと比較ポイント

更新日 : 2026年10月25日
WordPressサイト制作・運用

WordPressの保守や運用を外部に任せたいと考えたとき、依頼先の候補はいくつもあります。サイトを作った制作会社、保守を専門にする業者、サーバーごと管理してくれるホスティングサービスなどです。これらは同じ「保守」を扱っていても、得意な範囲が大きく異なります。違いを知らずに選ぶと、「頼んだつもりの作業が含まれていなかった」ということが起こりえます。本記事では、WordPressの保守・運用の委託先を3種類に分けて比較し、選ぶときのチェックポイントを解説します。

【横長】WP-Chorus

WordPressの保守・運用で外注できる業務

WordPressの保守・運用で外部に任せられる主な業務は、次のとおりです。

業務

内容

保守

WordPress本体・プラグイン・テーマの更新、バックアップ、セキュリティ対策、障害時の対応

更新代行・入稿

ページや記事の追加・修正

サーバー管理

サーバーの監視、OS・ミドルウェアの更新、SSL証明書の管理

改善

アクセス解析、デザインや導線の改善提案、SEO対策


すべてを1社に任せることもできますが、業務ごとに任せ先を分けることもできます。まずは「どの業務を外に出したいのか」を整理しておくと、委託先を選びやすくなります。

外注するメリット・デメリット

メリット

・専門知識を活用できる:更新による不具合や、セキュリティの問題に詳しい担当者に任せられる
・トラブル時に頼れる
:改ざんや停止が起きたときに、原因の調査や復旧を依頼できる
・社内の担当者が本来の業務に集中できる
:兼任の担当者の負担を減らせる

デメリット

・費用がかかる:保守費用が毎月発生する
・
社内に知見がたまりにくい
:任せきりにすると、サイトの構成を社内で把握できなくなる
・
反映まで時間がかかることがある
:依頼してから作業が終わるまでに時間差が生じる

デメリットは、委託先の選び方と契約の内容で小さくできます。

委託先の3つの種類と違い

WordPressの保守・運用の委託先は、大きく3種類に分けられます。

制作会社の保守プラン

サイトを作った制作会社に、公開後の保守もそのまま依頼する形です。

強み
:サイトの構成や、独自にカスタマイズした部分の事情に詳しい。修正や改善の相談もしやすい
注意点
:サーバーやセキュリティの対応範囲は、制作会社によって大きく異なる。サーバーの管理は別会社、という場合も多い

WordPressの制作会社を探している段階であれば、公開後の保守まで対応できるかを、制作の依頼前に確認しておくと安心です。

関連記事WordPressサイト制作で失敗しないために|メリット・デメリットからSEO・セキュリティ・CMS比較まで徹底解説

保守専門業者

WordPressの更新や監視、トラブル時の復旧を専門に扱う業者です。
・強み
:更新・監視・復旧に特化しており、トラブル時の対応が早い
・注意点
:コンテンツの更新や改善提案は範囲外のことが多い。サーバーは利用者側で用意する必要がある

マネージドホスティング

サーバーに加えて、セキュリティ対策やバックアップ、ミドルウェアの更新までを、サービスとして提供する形です。
・強み
:インフラとセキュリティを、人の作業に頼らず仕組みとして標準化できる
・注意点
:コンテンツの更新やサイトの改修は範囲外。WordPressのプラグインの更新や動作確認は、利用者側か制作会社が担う

3種類の比較表


制作会社の保守プラン

保守専門業者

マネージドホスティング

得意な範囲

WordPressとコンテンツ

WordPressの更新・監視・復旧

サーバー・セキュリティ・バックアップ

トラブル時の対応

会社による

早い

インフラ起因のトラブルに強い

費用の考え方

保守プランの月額+修正費用

保守プランの月額+スポット費用

サーバー利用料に機能が含まれる

向いている企業

制作会社と継続して改善を進めたい

更新や障害対応だけを任せたい

インフラの管理を手放したい


委託先を選ぶ7つのチェックポイント

委託先を比べるときは、次の7つを確認しましょう。

チェックポイント

確認すること

① 対応範囲

更新、バックアップ、セキュリティ対策、障害時の復旧のどこまでが含まれるか

② 障害時の対応

連絡してから対応が始まるまでの時間、対応する時間帯

③ 技術の範囲

WordPressだけでなく、サーバーやPHPの問題にも対応できるか

④ 実績

自社と同じ規模・業種のサイトを扱った経験があるか

⑤ 報告の仕組み

作業の内容と結果を、定期的に報告してもらえるか

⑥ 契約・解約の条件

最低契約期間、解約の申し出の期限、解約時のデータやアカウントの受け渡し

⑦ セキュリティの体制

管理画面のアカウントやパスワードを、どのように管理しているか


特に「③ 技術の範囲」は見落とされがちです。WordPressのトラブルは、プラグインだけでなく、サーバーの設定やPHPのバージョンが原因になることもあります。どこまで原因を追えるのかを確認しておきましょう。

組み合わせ方のパターン

委託先は1つに絞る必要はありません。業務ごとに任せ先を分けると、費用と安心感のバランスを取りやすくなります。

パターン

インフラ・セキュリティ

WordPressの更新・検証

コンテンツの更新

パターン①

マネージドホスティング

制作会社

社内

パターン②

マネージドホスティング

社内(障害時はスポットで依頼)

社内

パターン③

保守専門業者

保守専門業者

社内または制作会社



WP-Chorusと制作会社の組み合わせ

NHNテコラスの「WP-Chorus」は、企業向けのWordPressクラウドホスティングです。パターン①・②のインフラ・セキュリティの部分を担います。

・WAF(「攻撃遮断くん」のエンジンを搭載)とDDoS対策を全プランで標準提供
・SSL証明書を自動で適用
・自動バックアップとステージング環境を全プランで標準提供
・ミドルウェアのパッチ管理をNHNテコラスが対応

インフラとセキュリティを基盤に任せれば、制作会社や社内の担当者は、サイトの改善やコンテンツづくりに時間を使えるようになります。

WP-Chorusについて詳細は以下をご覧ください。


今の委託先を変えたいときの進め方

「制作会社と連絡が取れない」「費用が見合わない」などの理由で、委託先を変えたい場合は、次の順で進めるとスムーズです。

1. 自社で持っている情報を確認する

サーバー、ドメイン、WordPressの管理画面のアカウントが、自社で管理できる状態かを確認します。委託先しかアカウントを持っていない場合は、まず受け渡しを依頼しましょう。

2. サイトの構成を整理する

使っているプラグイン、独自にカスタマイズした箇所、バックアップの場所などを整理します。

3. 新しい委託先を選び、引き継ぐ

整理した情報をもとに、新しい委託先に見積もりを依頼します。引き継ぎの期間は、前の委託先との契約が重なるように設定しておくと安心です。

4. 前の委託先との契約を終える

アカウントやデータの受け渡しが終わったことを確認してから、契約を終了します。引き継ぎで整理すべき情報は、次の記事のチェックリストで確認できます。

関連記事
ホームページ保守の作業一覧チェックリスト|頻度・担当・引き継ぎで確認する項目

保守・運用代行の費用の目安

保守の費用は、中小企業のコーポレートサイトの場合、月額数千円から5万円程度が目安です。金額の差は、主に含まれる作業の範囲の差です。見積もりの見方や、費用を抑える方法は次の記事で解説しています。

関連記事
WordPress保守費用の相場はいくら?内訳・見積もりの見方と費用を抑える方法

よくある質問

個人のフリーランスに依頼してもよいですか?

費用を抑えやすい一方で、担当者が1人のため、病気や繁忙期に対応が止まるおそれがあります。企業のサイトであれば、代わりの担当者がいるか、トラブル時の対応時間がどうなっているかを確認しましょう。

保守の一部だけを外注することはできますか?

できます。たとえば、インフラとセキュリティだけを外部に任せ、コンテンツの更新は社内で行う形です。業務ごとに任せ先を分けると、費用を抑えながら必要な部分だけを専門家に任せられます。

契約期間の縛りはありますか?

委託先によって異なります。最低契約期間や解約の申し出の期限、解約時のデータの受け渡しの方法は、契約前に必ず確認しましょう。

まとめ

WordPressの保守・運用の委託先は、制作会社の保守プラン、保守専門業者、マネージドホスティングの3種類に分けられます。それぞれ得意な範囲が違うため、「何をどこまで任せたいか」を先に決めることが大切です。

1社にすべてを任せるのではなく、インフラ・WordPress・コンテンツの業務ごとに任せ先を分けて組み合わせるのが、現実的で続けやすい方法です。



本コラムの作成・編集者

ターゲットメディア株式会社 BtoBマーケティング研究チーム

私たちは、「日本のBtoBマーケティングをアップデートする」をミッションに活動する専門家チームです。
BtoB領域に特化して、17年以上・支援社数200社以上のマーケティング支援を手掛け、そこで蓄積された成功事例や実践的なノウハウを、現場で奮闘するマーケターの皆様にお届けしています。
チームには、戦略コンサルタント、データアナリスト、コンテンツ制作のプロフェッショナルが在籍し、多角的な視点から成功のヒントを発信します。

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