ホームページ保守の作業一覧チェックリスト|頻度・担当・引き継ぎで確認する項目
ホームページの保守は、作業の種類が多く、頻度もばらばらです。「何となく続けている」状態だと、更新漏れやバックアップの取り忘れに気づかないまま、トラブルにつながることがあります。また、担当者の異動や退職をきっかけに、「前任者が何をしていたのか分からない」と困るケースも少なくありません。本記事では、ホームページ保守の作業を頻度別・領域別のチェックリストにまとめました。引き継ぎや棚卸しで整理しておくべき情報もあわせて紹介します。
ホームページ保守とは
ホームページ保守とは、サイトを安全かつ正常に動かし続けるための業務です。サーバーやドメインの管理、CMSの更新、セキュリティ対策、バックアップ、障害対応などが含まれます。
似た言葉の「運用」は、コンテンツの追加や集客、改善など、サイトで成果を出すための業務を指します。保守は「守り」、運用は「攻め」と考えると分かりやすいでしょう。
保守を社内で行うか外部に任せるか、費用はどのくらいかといった判断のポイントは、次の記事で解説しています。
頻度別の保守チェックリスト
まずは、いつ・何をするかを頻度別に整理します。サイトの規模や重要度によって適切な頻度は変わるため、自社に合わせて調整してください。
毎日・随時
作業 | 確認すること |
表示の確認 | トップページや主要なページが正しく表示されるか |
稼働の確認 | サイトにつながらない、極端に遅いといった状態になっていないか |
フォームの確認 | お問い合わせフォームが送信でき、通知メールが届くか |
障害時の一次対応 | 異常に気づいたときの連絡先と、最初に行う対応 |
稼働の確認は、監視ツールを使えば自動で通知を受け取れます。
毎週
作業 | 確認すること |
更新情報の確認 | WordPress本体・プラグイン・テーマに新しいバージョンが出ていないか |
脆弱性情報の確認 | 使っているCMSやプラグインに関する脆弱性情報が公表されていないか |
バックアップの確認 | バックアップが予定どおり取得されているか |
不審な動きの確認 | 身に覚えのないユーザーやページ、ファイルが増えていないか |
毎月
作業 | 確認すること |
本体・プラグイン・テーマの更新 | 更新前にバックアップを取り、更新後に表示と動作を確認したか |
表示速度の確認 | 以前より表示が遅くなっていないか |
ユーザーアカウントの確認 | 不要なアカウントや、権限が大きすぎるアカウントがないか |
作業の記録と報告 | 行った作業と結果を記録し、関係者に共有したか |
四半期・年次
作業 | 確認すること |
ドメインの契約更新 | 有効期限と支払い方法、更新の担当者 |
SSL証明書の更新 | 有効期限、自動更新されるかどうか |
サーバーの契約更新 | 契約期間、プランが今の利用状況に合っているか |
バックアップからの復元テスト | 実際にバックアップから元に戻せるか |
権限の棚卸し | 異動・退職者や、契約が終わった外部委託先のアカウントが残っていないか |
PHPバージョンの確認 | サーバーのPHPが古くなっていないか、WordPressの推奨環境を満たしているか |
構成の見直し | 使っていないプラグインやテーマ、ページが残っていないか |
領域別の保守チェックリスト
次に、同じ作業を領域別に整理します。担当者や委託先ごとに作業を分けるときに役立ちます。
領域 | チェック項目 |
ドメイン | 有効期限、自動更新の設定、DNS設定の控え、管理アカウントの持ち主 |
サーバー | 契約期間、プラン、稼働監視、OS・ミドルウェアの更新状況、管理画面のアカウント |
SSL証明書 | 有効期限、自動更新の有無、サイト全体がhttpsで表示されているか |
CMS(WordPress) | 本体・プラグイン・テーマのバージョン、更新の記録、不要なプラグインの有無 |
セキュリティ | 脆弱性情報の確認、WAFなどの防御の有無、ログインの保護(二段階認証など) |
バックアップ | 取得の頻度、保存場所、保存期間、復元テストの実施 |
コンテンツ | 古い情報やリンク切れの有無、フォームの動作、スマートフォンでの表示 |
引き継ぎ・棚卸しで整理しておく情報
保守が止まる原因の多くは、「必要な情報が担当者の頭の中にしかない」ことです。担当者が変わっても保守を続けられるよう、次の情報を一か所にまとめておきましょう。
アカウント・契約の一覧
サーバー、ドメイン、WordPressの管理画面のアカウントと、管理者
・有料プラグイン・有料テーマ・外部サービスのアカウントと契約期限
・各契約の支払い方法と、請求先
・制作会社や保守会社との契約内容(作業の範囲、契約期間)
・アカウントは個人ではなく、会社として管理できる状態にしておくことが大切です。
構成と作業手順の記録
・使っているプラグインとテーマの一覧、それぞれの用途
・独自にカスタマイズした箇所と、その内容
・更新作業の手順と、更新後に確認するページ
・バックアップの保存場所と、元に戻す手順
障害時の連絡先と判断ルール
・サーバー会社、制作会社、保守会社の連絡窓口
・障害に気づいたときに、誰が判断し、誰に報告するか
・サイトを一時的に止める判断を、誰が行うか
チェックリストを回し続けるコツ
チェックリストは作ることよりも、続けることが大切です。次の4点を意識しましょう。
担当者を決める:作業ごとに担当者と代わりの担当者を決めておく
手順を文書にする:誰が作業しても同じ結果になるよう、手順を残しておく
対応の履歴を残す:いつ、誰が、何をしたかを記録し、トラブル時に経緯を追えるようにする
自動化する:監視やバックアップなど、人が毎回行わなくてもよい作業は仕組みに任せる
自動化・外部化できる作業の見分け方
チェックリストの作業は、すべてを人が行う必要はありません。次の3つに分けると、社内で担う作業を絞れます。
分類 | 作業の例 |
社内で行う作業 | コンテンツの更新、フォームや表示の確認、アカウントの棚卸し |
仕組みで自動化できる作業 | 稼働の監視、バックアップの取得、SSL証明書の更新 |
外部に任せられる作業 | サーバーの管理、ミドルウェアの更新、更新後の検証、障害の原因調査と復旧 |
特に、サーバーやセキュリティにかかわる作業は専門性が高く、社内で続けるのが難しい領域です。
NHNテコラスの「WP-Chorus」は、企業向けのWordPressクラウドホスティングです。チェックリストのうち、次の作業をサーバー側の機能でまかなえます。
バックアップの取得:自動バックアップを全プランで標準提供
攻撃の防御:WAF(「攻撃遮断くん」のエンジンを搭載)とDDoS対策を全プランで標準提供
SSL証明書:自動で適用
ミドルウェアの更新:パッチ管理をNHNテコラスが対応
更新前の検証:ステージング環境を全プランで標準提供
ログインの保護:二要素認証を利用できる
WP-Chorusについて詳細は以下をご覧ください。
まとめ
ホームページ保守は、作業の種類が多いため、頻度別・領域別のチェックリストで抜け漏れを防ぐことが大切です。あわせて、アカウントや契約、作業手順を一か所にまとめておけば、担当者が変わっても保守を止めずに済みます。
チェックリストで現状を確認したら、手が回っていない作業から、仕組み化や外部への委託を検討しましょう。
本コラムの作成・編集者
ターゲットメディア株式会社 BtoBマーケティング研究チーム
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