WordPressが重い・落ちる原因と対策|サイト側かサーバー側かの見分け方とアクセス集中対策

更新日 : 2026年10月25日
WordPressサイト制作・運用

「WordPressのサイトの表示が遅い」「キャンペーンを始めたら、サイトがつながらなくなった」。こうしたトラブルは、問い合わせや商談の機会を逃すことに直結します。サイトが重くなる原因は、大きく「サイト側」と「サーバー側」に分かれます。原因によって対策がまったく違うため、やみくもにプラグインを入れたり、サーバーを変えたりしても解決しないことがあります。本記事では、WordPressが重い・落ちるときに、まず原因を見分ける方法を紹介したうえで、サイト側・サーバー側それぞれの対策と、アクセス集中への備えを解説します。

【横長】WP-Chorus

まず確認:重いのは「表示」か「管理画面」か

最初に、どのような症状なのかを整理しましょう。症状によって、疑うべき原因が変わります。

症状

疑われる主な原因

サイトの表示が、いつも遅い

画像やプラグインなどサイト側の原因、またはサーバーの性能不足

管理画面だけが重い

プラグインの処理、データベースの肥大化、ブラウザの状態

特定の時間帯だけ遅い、つながらない

アクセスの集中によるサーバーの処理能力の不足、攻撃によるアクセスの急増


管理画面だけが重い場合は、ブラウザのキャッシュの削除や拡張機能の停止で改善することもあります。まずは別のブラウザやパソコンで試し、自分の環境だけの問題でないかを確認しましょう。

サイト側かサーバー側かの見分け方

表示速度の計測ツールで確認する

Googleが提供する「PageSpeed Insights」などのツールで、サイトの表示速度を計測します。結果のうち、次の2つに注目しましょう。

サーバーの応答時間(TTFB:最初のデータが届くまでの時間):ここが長い場合は、サーバー側の処理に時間がかかっている可能性が高い

画像やスクリプトに関する改善項目:「画像のサイズを適切に設定」「使用していないJavaScriptの削減」などが多く出る場合は、サイト側の原因が大きい

時間帯とアクセス数との関係を見る

アクセス解析で、遅くなった時間帯とアクセス数を比べます。

アクセスが多いときだけ遅い・つながらない:サーバーの処理能力が足りていない可能性が高い
アクセス数に関係なく、いつも遅い:サイト側の原因か、サーバーの基本的な性能の不足が考えられる

アクセスが集中したときに「503 Service Unavailable」「504 Gateway Timeout」などのエラーが表示される場合は、サーバーが処理しきれなくなっているサインです。

プラグインを止めて比べる

テスト環境でプラグインを1つずつ止め、表示速度が変わるかを確認します。特定のプラグインを止めたときに大きく改善すれば、そのプラグインが原因です。本番のサイトで試すと表示や機能に影響が出るため、テスト環境で行いましょう。


サイト側の原因と対策

サイト側の主な原因と対策は、次のとおりです。

原因

対策

プラグインが多すぎる、重いプラグインがある

使っていないプラグインを削除する。同じ機能のプラグインが重なっていないか確認する

テーマの機能が多く、重い

使わない機能を無効にする。表示速度に配慮したテーマへの変更を検討する

画像のサイズが大きい

画像を適切なサイズに縮小・圧縮する。次世代の画像形式(WebPなど)を使う

データベースが肥大化している

投稿のリビジョン(変更履歴)や不要なデータを整理する。作業前にバックアップを取る

キャッシュを使っていない

キャッシュ用のプラグインやサーバーの機能で、ページを毎回作り直さずに表示できるようにする

PHPのバージョンが古い

新しいPHPのほうが処理が速い傾向があるため、互換性を確認したうえでバージョンアップする


WordPressは、アクセスのたびにデータベースから情報を取り出してページを組み立てる仕組みのため、何も工夫しないと表示に時間がかかりやすいCMSです。キャッシュの活用は、最初に検討したい対策です。

PHPのバージョンアップや、プラグインの削除は、更新と同じく事前の検証が欠かせません。


サーバー側の原因と対策

サイト側の対策をしても改善しない場合は、サーバー側に原因がある可能性があります。

原因

対策

サーバーの性能が、サイトの規模やアクセス数に合っていない

上位のプランへの変更や、サーバーの見直しを検討する

共用サーバーで、ほかのサイトの影響を受けている

専有のリソースを使えるサーバーやクラウドへの移行を検討する

データベースの処理が追いつかない

データベースを専用のサーバーに分けるなど、構成を見直す

遠方からのアクセスで、配信に時間がかかる

CDN(コンテンツ配信ネットワーク)で、近くのサーバーから配信する


サーバー側の対策は、サイトの構成や契約の見直しをともなうため、サイト側の対策よりも時間がかかります。原因を見分けたうえで、計画的に進めましょう。


アクセス集中で落ちる原因と対策

アクセスが集中する主なきっかけ

・キャンペーンやセールの開始、新商品の発表
・テレビやWebメディアでの紹介
・SNSでの拡散
・大量のアクセスを送りつけて、サイトを止めようとするDDoS攻撃

アクセス集中への対策

対策

内容

CDNを使う

画像などのコンテンツを分散して配信し、サーバーへの負荷を減らす

負荷を分散する

ロードバランサーで、複数のサーバーにアクセスを振り分ける

サーバーを増強する

サーバーの性能を上げる、台数を増やす

キャッシュを活用する

ページを毎回作り直さずに表示し、サーバーの処理を減らす

攻撃を遮断する

DDoS対策やWAFで、意図的に送られる大量のアクセスを防ぐ

監視する

サーバーの負荷を監視し、異常に早く気づけるようにする

事前にできる準備

アクセスの集中は、事前に分かっている場合も多くあります。キャンペーンやメディアへの露出が決まったら、次の準備をしておきましょう。

・想定されるアクセス数を見積もり、今のサーバーで耐えられるかを確認する
・告知の時間をずらすなど、アクセスが一度に集中しない工夫をする
・必要であれば、期間中だけサーバーのプランや構成を見直す
・問題が起きたときの連絡先と、対応する担当者を決めておく

対策の優先順位

対策は、すぐにできるものから順に進めると効率的です。

優先度

対策

主な例

1. すぐできる

サイト側の見直し

不要なプラグインの削除、画像の圧縮、キャッシュの設定

2. 検証してから行う

サイトの環境の更新

PHPのバージョンアップ、データベースの整理、テーマの見直し

3. 計画的に行う

サーバーの構成の見直し

CDNの導入、負荷分散、サーバーのプランやサービスの変更


まずは1と2で改善するかを確認し、改善しない場合や、アクセスの集中に備えたい場合は、3の構成の見直しを検討しましょう。

アクセス集中に強い構成をサービスで用意する

サーバーの構成の見直しは、専門知識が必要で、自社で設計・運用するには負担がかかります。

NHNテコラスの「WP-Chorus」は、企業向けのWordPressクラウドホスティングです。表示速度とアクセス集中への対策として、次の機能を備えています。

・CDN(Amazon CloudFront)
:全プランで標準提供
・
DDoS対策
:全プランで標準提供
・
WAF
:「攻撃遮断くん」のエンジンを搭載
・
ロードバランサー
:上位プラン(MEDIUM・LARGE1・LARGE2)で標準提供
・
マネージドデータベース(RDS)
:SINGLE1・SINGLE2以外のプランで標準提供

インフラの設計・運用はNHNテコラスが担うため、構成の見直しを自社で行う必要はありません。本番と同じ環境を10日間無料で試せるトライアルも用意されています。

WP-Chorusについて詳細は以下をご覧ください。

まとめ

WordPressが重い・落ちるときは、まず原因がサイト側にあるのか、サーバー側にあるのかを見分けることが大切です。症状を整理し、表示速度の計測ツールやアクセス数との関係、プラグインの切り分けで原因を絞り込みましょう。

サイト側の原因であれば、プラグインや画像、キャッシュの見直しで改善できます。サーバー側の原因や、アクセスの集中への備えには、CDNや負荷分散など構成の見直しが近道です。

本コラムの作成・編集者

ターゲットメディア株式会社 BtoBマーケティング研究チーム

私たちは、「日本のBtoBマーケティングをアップデートする」をミッションに活動する専門家チームです。
BtoB領域に特化して、17年以上・支援社数200社以上のマーケティング支援を手掛け、そこで蓄積された成功事例や実践的なノウハウを、現場で奮闘するマーケターの皆様にお届けしています。
チームには、戦略コンサルタント、データアナリスト、コンテンツ制作のプロフェッショナルが在籍し、多角的な視点から成功のヒントを発信します。

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